WORLD

我が家は燃えて灰になった。

大陸で最も栄える国、フェルリザード。
若き優秀な王が統治するそこは、未来さえ豊かな希望の国。

そんな王国のある夜、1軒の家が全焼した。
焼跡に残されたのは母の遺骨といくつかの調度品。
その中にひとつ、光っていたのは国章が彫られた古びたペンダント。

見覚えのないそれに入っていたのは、幼い頃の私と前皇帝、そして死んだ母が写った写真だった。
私は一体、誰なのか。
なぜ、家は焼け落ちたのか。
これからどう生きていけばいいのか。

なにかのはじまりを告げるかのように、鐘の音が鳴り響いた――

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